私もこの業界に入る以前(四半世紀ほど昔)は、そんなイメージがありました。
しかし、
2006年に『探偵業の業務の適正化に関する法律』という法案が衆参両院にて、全会一致で可決。2007年に施行されてから、探偵・興信所を経営することに対する、欠格事由(探偵業を営めない)が非常に厳しくなり、それまでの悪徳探偵社といわれる探偵社はおのずと淘汰されてまいりました。
『探偵業の業務の適正化に関する法律』
昔は確かに詐欺まがいと申しますか、恐喝まがいのことをする、探偵業者が実在したことは聞き及んでいますが。現在は公安委員会の許可無しに営業している闇探偵業者等を含む、本法律に違反した探偵社は、業務停止などの厳格な処分を科せられ廃業に追い込まれますので、堂々と看板を掲げて営業は出来ません。
私どもは日本で一番の会員数のある『一般社団法人 日本調査業協会』『一般社団法人 東京都調査業協会』の理事職にあり、探偵の苦情受付窓口を担当していますので、昨今の苦情の内容は良く理解しています。
詐欺や恐喝まがいの苦情は、この数年ほとんど無く。あるとすれば『調査料金が高い』
といった相談が多数を占めます。しかし、これは各探偵社のやり方ですので、契約書に署名捺印し、契約が締結した場合には、余程極端なことでもない限り、法律に反することではありませんので、探偵選びにおいては料金のことは特に神経質に考えて契約することが賢明でしょう。
例え、裁判を提起してもこう言った事件は民事事件ですので、『契約書が全て』つまり、契約書にソツがなければ勝ち目がないのが正直なところです。
簡単に申しますと、人口比率です。違う切り口で言いますと東京には大中企業が多く存在します。そして、浮気調査で男女が出会う場所の約83%が『社内不倫』なんですね。
東京では、地方に比べ圧倒的に女性の社会進出が進んでいますので、それだけ不倫問題が後を絶たない。ある意味人間の本能ですので、そのため需要が多い東京に探偵社が集中すると言った単純な理由です。
また、どこを選べばよいのか?のご質問については、ご自身の目で選別して頂くしか御座いません。
しかし、間違っても『探偵比較サイト』『探偵口コミランキングサイト』などを信用してはいけません。
探偵のこれらのサイトは
『食べログ』『Amazonレビュー』『価格ドットコム』とは全く性質が違います。
つまり、『意図的に作られているのです。
それでは、そのカラクリを説明致しましょう。
こう言った形で作られたサイトから、直接、お客さんが、このいずれかの探偵社に問い合わせがあった場合。(TEL・メール)
探偵社は、中間業者に1件あたり8,000~30,000円の幅でお金を支払います。
そして、中間業者はその決められたパーセンテージの中から今度は記事を書いたアフィリエイターさんに対して、事前に決められたパーセンテージを引いた料金が支払われるといった構造です。
このアフィリエイターという人達が中間業者会社に登録し、どの探偵社を宣伝すれば、自分達が儲かりそうかどうかを選別して、
その探偵社を自分のブログやサイトで、1位〇〇探偵社などと掲載するのです。
近頃のアフィリエイターさん達もそのひとつひとつを凄く入念に登録探偵社のHPを熟読し、紹介していますので、こういったサイトは非常に巧妙に出来ています。(雑なところもありますが)
簡単にいうと、お金をたくさん支払う大手探偵社=儲かる。そういったシンプルな仕組みなのです。
つまりは、お金で順位を買っている訳です広告宣伝費を使って。
お疑いならば、その手の比較サイトを色々と比べみて下さい。
ほとんど、同じ探偵社が羅列しているのがよく理解できます。
お客さんが自社のホームページで色々と書いているものを見るよりも、他人が書いているものに信憑性を感じるのが消費者心理なのです。
そもそも、消費者庁がこのままこれを野放しにしている方が、おかしいと私個人は思っております。
例えば、離婚する気は無いが相手から慰謝料をもらって、2人を別れさせたい。
あるいは、もう離婚したいので、相手から離婚を切り出される前にこちらに有利になるよう証拠を持っていたい。
この夫婦間の浮気問題において離婚しようが復縁希望であったとしても、この『不貞行為』が一番の効力を発揮する、いわば夫婦の存亡の危機にはとても有効なものなのです。
例えば、動かぬ浮気の証拠写真があれば、あなたの配偶者は勿論のこと、その浮気相手に対して慰謝料請求出来ます。
これは、民法770条に記載された『不法行為』にあたりますので、争うことなく慰謝料請求が認められます。
慰謝料の額については、よほどの資産家でない限りは、浮気相手から130万円~150万円前後がおおむねのボーダーラインであると覚えておいて下さい。配偶者からは資産や婚姻年数、お子様の有無なので若干は変動しますが、MAXで400万円と覚えておいて下さい。
次に、『離婚をする権利』『離婚しない権利』この両方の権利があなたの手に入りますので、離婚しようが、復縁されようが証拠さえあれば、全てがあなたにとって有利に働くのです。
しかし、プロの探偵が撮った写真で、浮気が立証され、弁護士から浮気相手のところに慰謝料請求の通知が来たら、当然 当事者双方パニックになります。だって、浮気がバレていることすら知らない訳ですし。突然、弁護士の名前で書面が届くことなんて、普通の生活をしていれば経験することの方が少ない訳ですし。
なので、怒りの感情では無くパニック状態の、狼狽え(うろたえ)が逆ギレという表現になってしまうのです。
ただ、その瞬間だけはそういった感情が支配しますが、少し冷静になれば悪いことをしているのは自分達だということが理解出来るようになり、今度は
「どう対処するか」に思考が変わってきますので、怒りの感情は消えてしまいます。
人間は怒りの感情がない状態で怒ることは出来ないのです。怒っている振りは出来ても。
そこからは、怒れば怒るほど、不誠実なことをした本人達は不利になることを理解しだします。
そして、その不倫をしていた両名の仲はギクシャクとした関係になり結果、慰謝料を払って両名の関係は終わってしまうのが一番スタンダードな結果に終わることを私達探偵は知っています。
大手探偵事務所と中堅あるいは極々小さな探偵社では、大きく言えば3倍近く変わって来ます。
適正価格でいうならば、一般社団法人東京都調査業協会がとったアンケートをもとに言いますと。1時間あたり2万円程度との結果が出ています。
あくまでも1時間の値段ですので、難易度の高い調査。例えば、調査対象者がいつ動くか分からない場合や、営業職で直帰することが多い場合には、朝から1日中尾行しなければいけないので、リズムが良ければ初見の調査で結果が出て比較的安く済む場合もあれば、
幾日、調査に出ても調査対象者が動かない場合には。当然、費用は嵩んでしまいますので、そこは相談に行った探偵社と協議して決めるしかありません。
そこで、話しは冒頭に戻りますが、料金の高すぎる探偵社に依頼すれば驚くほどの費用がかかり、証拠が撮れていない状況で資金が底をついてしまうことも少なく有りません。
その辺りは何社か相見積もりを取って、その担当者の知識や人間性。費用など総合的に考えてお決めになることが賢明であると思う次第です。