東京の緊急事態宣言と不倫の関係
東京に4回目の緊急事態宣言が発出されました。意外に思われるかも知れませんが探偵も結構その”あおり”を受けるんですよ。
例えば 実際にあった話しですが。とある東京の居酒屋で不倫カップルがいつも待ち合わせし そこからどこかに消える。その情報は間違いないものであったが,手掛かりは調査対象者の写真とそこの居酒屋のみ。そんな折に昨年 第一回目の緊急事態宣言が東京に発令され,その居酒屋は閉店。
その調査依頼は,夫の不倫調査で別居中だった。夫の別居先も特定しなければいけないが,なにせ手掛かりがその居酒屋のみで旦那の仕事は自宅での(別居先)自営業。手も足も出ない。住民票も郵便物の転送先も夫の実家となれば手も足も出ない。なんとかランダムに実家を張り込んで,たまたま実家に戻ったところを発見し自宅を特定した。後はさほど時間もかからずに調査は終わったが,3ヶ月もの時間を要した案件だった。
まぁ,それだけには留まらない。特に酷かったのは初めての緊急事態宣言時。今では第二次世界大戦をリアルに体感した人達が現役世代には居ない令和の時代。新型コロナウイルスが猛威を振るいはじめ,ひとつの病院でクラスターが発生し患者や医師に死亡者が出た頃。安倍元首相が緊迫した表情で
【東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡の1都7県に緊急事態宣言を発出する】
先の大戦を知らない日本人にとっては,まさに【空襲警報発令】の様なもの。国民は,マスクやトイレットペーパー,水等を買いだめするために躍起になって防空壕に籠もる。かくいう私も例外では無い。
とにかく街から人間が消えた。その日から会社の電話は一切鳴らない。営業の電話すら無い。だって不倫しているのは人間。閑散とした街でレストランも開いていない。そんな時期に”フリン”などなかなか出来ない。そこへきて探偵の仕事の70%は,不倫というか浮気調査で成立しているのが実情。
不倫では無く純粋な恋愛をしている人達も,デート回数は減った?そこは良く分からないが おそらくそうであろう。風俗の女の娘でも仕事を休憩する人が多数いた。(これは当時,風俗関係の依頼があったから)
探偵には弊社の様に『自社受け』と言って,自社で依頼者と契約する探偵社と フリーの探偵がいる。フリーの探偵というのは1時間あたり○千円の時間給で,大手探偵社からの依頼で生業をたてている探偵。フリーの探偵にも色々居て,シッカリしたS級の探偵や,普通にソツ無くこなす探偵。またポンコツ探偵もいるがポンコツは当然,淘汰されて行くがまた新手のポンコツ探偵がニョキニョキ出てくるのも事実。因みに弊社はフリーの探偵さんにお願いする時にS級以外は絶対に依頼しません。
そのフリーの探偵さんが業界の浮き沈みを1番理解している。それは,色んな大手探偵社から依頼があるので「〇〇探偵社から最近メッキリ仕事がはいりません」「今,元気があるのは〇〇探偵社ですね」と,噂話しや自慢話はアテにしないが,彼等の声は真実味が違う。
そんな状況でも東京には元気のいい大手探偵社があるというコトは,それでも懲りない人達は一定数いるわけでヤハリ人間の恋愛感情ってのは,不倫という背徳感のおまけがつくと歯止めが効かないんでしょうね。
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