東京の探偵事務所の調査力

東京の探偵事務所の調査力

 

ポンコツ探偵、茂くんシリーズもようやく終わりました。彼は実在の人物では有りますが、名前などは仮名で書かせて頂きました。

 

実録だけに、結構タイピングが軽やかで、最終回などは結構な文字数になり、通常の倍近くになりました。

 

今回からは探偵の調査力について書いてみます。

 

もの凄い自慢話になりますが、今回は恥を承知で敢えて書かせてもらいます。

 

は探偵の技術では他の誰にも負けないと勝手に思っております。これは、契約を取ると云うような、探偵事務所の仕事全般のお話では無く、単に現場での調査力の意味においてです。

 

探偵の現場の調査力というのは、徒歩尾行・車両尾行・撮影 の三大技術と、後は人探しや企業や個人の店舗などの潜入調査 等、総合的な頭と身体を使う探偵業務のことです。

 

東京の探偵事務所には色々な相談が寄せられます。探偵と聞いて一般の方は、『浮気調査』『人探し』あるいはTVや映画・小説のように『殺人事件』を連想される方も多いかも知れません。この殺人事件などは全く非現実的なお話ですが、浮気調査や人探しは確かに多いことは間違っておりません。

 

当然、そう云った案件が全般的では有りますが 中小企業の社員が横領 しているの等も少なく有りません、会社内で適当なポストを作ってもらい、会社の中から不正を働く、不心得者の社員を探し出し、懲戒解雇出来る証拠をシッカリと集め、弁護士さんや社労士さんからOKが出て完結。さらには横領したお金の回収をすることも有ります。(私が会社の一員として)

 

また、上場企業の役員の社内不倫依頼 も多いです。これは、一般の浮気調査とほとんど変わらないですが、違いは依頼者が法人であるということだけですので、特別難しいものでは無く、探偵事務所に個人の方から依頼されるスタンダードな浮気調査と何等、変わりは有りません。

 

そして、弊所の代名詞と言っても過言ではない 結婚詐欺師退治 これも自他共に認める弊社の得意分野です。今まで沢山のゴールデンタイムにTVでも取り上げて頂きました。

 

また、西川美和監督映画『夢売るふたり』 は結婚詐欺をベースに作られた、松たか子さん阿部サダヲさんW主演作品。私の役を『笑福亭鶴瓶』さんが演じて下さいました。

 

これは実際の結婚詐欺と被害者さんのやり取りまで、助監督を現場まで連れて行きリアルな結婚詐欺師の姿を見てもらったり結婚詐欺師とはいったいどう云う行為で、どんな手口で、どう云った感覚の人間なのか。その取材だけでも30時間を越える徹底したリアルにこだわる、西川美和監督の執念とでも申しましょうか、その熱意に感銘を受けご協力をさせて頂きました。

 

他にも痴漢冤罪事件の弁護団に招集されたり、傷害事件の冤罪を晴らしたりと、色んな案件を解決して来た自負から私以外の探偵ではムリであろうということです。私の知らないところでもっと有能な探偵さんも居るのかも知れませんが、私の長い探偵人生の中で聞いたことは未だ有りません。

 

いつか、探偵同志の真剣対決のような番組の企画があればいいのにな。って思っていました。すると去年の暮にホントにフジテレビさんがその企画を持ち込んで来たのです。バラエティー番組では有りますが、タレントさんが出す無理難題をどちらが完璧に完結出来るか。

 

と、言った内容で、現実的にはそんな依頼は有り得ないのですが、探偵VS探偵の一騎打ちで、私 青木宏樹 VS 東京でも5指に入る某大手探偵事務所の代表とで勝負し、完全勝利を上げました。

 

ま、勝利といってもその結果が私の方が濃かっただけなのですが・・。

 

 

 

単純に探偵歴が長いから出来るというものでは無く、探偵業で培われたものだけでなく。私のプライベートの凸凹な山谷を歩いて来た人生経験から導き出す。つまり、どんな過去の経験も全て利用すると言いますか、利用出来ることが大事なのです。

 

まあ 年をくっているから「他の若手の探偵さんとはそりゃ違うでしょ」云われればそれまでなのですが、積み上げて来た色んな出来事を記憶から消去することなく、特に失敗や悲劇 成功を私はいつも思い出して。「あの時の処理は間違っていなかったか」を、自分の中で検証しています。

 

これは、起業した26歳の頃がちょうど、バブル経済の真っただ中で、ジェットコースターの様に壮絶な経験を若い時に経験したことに起因しているのだと思います。

 

その時は壮絶だったとは思いませんでしたが、今思うと結構 壮絶だったなって思います。「よくぞ解決してこれたなって」自分で感心したり、「あの時、こうして置けばもっと完璧だったのに」そんなことを考えることが、過去の経験を忘却することなく色褪せない最良の方策です。

 

それも小学生時代も含めてです。

 

そうでないと、なんの為に厳しい思いの方が多い人生で、年を重ねて来た意味をなさないと私は思って居ります。

 

 

「過去は忘れて将来のことだけを考えろ」っていう持論を持って成功されている方も居られますが、それはその人のやり方であって、否定はしませんが私は少し違います。

 

 

東京へ本格的に進出して来て思うのは、大阪って街は商売には凄くシビアでまたお客さんも当然シビアです。大阪の感覚は値切るのとクレームが当たりまえ。東京は値切ることが格好悪いと云う大きな違いが有りますので、大阪で揉まれた経験も成長の一助になっているかも知れません。

 

 

特に探偵と云う仕事は技術に関して云えば、粘りとアドリブ力。総体的にいうとセンスと協調性。それら全てを兼ね備えて。スーパー探偵と位置づけしています。

 

 

いくら現場を踏んでも、ある程度の経験からくる想像も大事ですが。ホントに人間はそれぞれ思考回路が違います。好きな異性のタイプや食べるものの好き嫌いがある様に、パターン通りに行かない。探偵をしているとホントに自分の正義や思考は人の数だけあることを思い知らされる毎日です。

 

しかし、同時に緻密な計画もシッカリと立てて、仕事には入ります。

 

ここまで、ツラツラ自慢と大口を叩いて来ましたが。シッカリと自己主張を伝えなければ、東京で1000近くの探偵事務所が割拠する、ここ東京の探偵事務所の中で自分でアピールしなければ、誰も言ってくれませんので、恥ずかしながら能書きを書いて見ました。

 

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